2022年に発売されたワンピースカードが今やポケカを抜いて日本のトレカ市場ナンバー1になりそうな勢いのようです。
ワンピースカードといえば、過去にも何度か販売されており、その度に失敗してきた歴史があります。
90年代ホビー研究員の私自身も、幼少の頃にワンピースのトレカを持っていました。
このデザインのカード
このトレカシリーズが発売されていた時期は、私の記憶だとテレビアニメ版がイーストブルー編~アラバスタ編くらいだったので、ワンピースが勢いに乗りまくっている頃でした。
それでも同時期に流行っていた遊戯王に比べると、TCGとしては勝負にならず、結局流行することなく市場から消えていってしまいました。
次にまた別デザインでこのトレカが登場
このシリーズも特に流行ることなく消えていってしまいました..。
2022年なぜかTCGとして再登場
何を血迷ったのか、ポケカブームに便乗したのか分かりませんが、バンダイがワンピースを題材にTCGを出しました。
自信があったのか、スターター4デッキを同時発売し、満を持してのブースター1弾の発売となりました。
これがまさかまさかの、いやバンダイからすればすべてはゼーレの計画通りだったのかもしれません。
まさかの空前の大ヒットブームメントを巻き起こし、品切れ続出となります。
発売から1年半ほど経過した現在、今やトレカ市場のナンバー1商材にまでのし上がったといえる状況です。
ワンピースカードは何でこんなに人気なのか?
見てる側からすると無謀な挑戦としか思えませんでしたが、人気の秘訣を考えると最初から狙っていたかのようにも思えます。
ワンピースカードの人気の理由として、まず第一にカードゲーム自体が面白いという点が上げられていますね。
私自身はカードゲームをいろいろな種類プレイしているわけではないので、この点に関しては分からない部分が多いのですが、要はポケカとか遊戯王に比べて遊びやすいようです。
トレカ初心者でもとっつきやすく、大会で上位に行くようなプロ目線でも楽しめる高度なゲーム性を兼ね揃えているようです。
実際に、ワンピースカードの大会はかなり盛り上がっていますし、優勝商品のプロモカードにはとんでもない値段がついています。
もう1つの理由として、ワンピース自体の人気と、近年のカードブームとの相性良さというのもあると思います。
ワンピースは、ジャンプ漫画の中でも過去一番といって良いほどに登場人物が多いです。
トレカは1枚1キャクターで商品を作ることができるため、それだけでも強キャラ雑魚キャラのガチャ要素が作れますし、作中のキャラの強さに応じてレアリティの格差をつけやすいです。
さらに、物語が膨大な数になっているため、トレカにありがちなネタ切れを起こしにくく、「次は〇〇編のカードが出ないかな?」という期待が、数年先まで組めます。
追い打ちをかけるようにもう1点、近年のトレカの魅力のひとつに女性カードの美しさにあります。
ポケカも女性トレーナーカードだけ以上に高騰したりしていますが、ユーザーの大半が男性市場なので、やはり萌えとか美女とか、そんなやってれば良いだろ的なのは色濃く出ます。
ワンピースも作中に多くの美女が登場するため、非常に今のトレカイラストとの相性も良いわけです。
とはいえ、たしかにワンピースカードの女性カードを眺めていると、イラストも原作とは違う良さがあって癖になります。
確かにどれも独特なイラストで眺めていて飽きません。集めたくなってくるのも分かりますね。
まとめ
ワンピースカードが流行っている理由としては、「面白い」「素人も玄人も楽しめる」「ネタ切れにならない」「次回作に期待値が常にある」「コレクション性の高い女性カード」という感じです。
冷静に考えると、ワンピースカードが今まで流行らなかったのはタイミングが悪かったというのもあるかもしれませんね。
同じくドラゴンボールカードがトレカブームに乗っかり後から登場しましたが、今のところは何ともいえなそうですね。
ただ、ドラゴンボールはワンピほど女性キャラが少ないので、若かりし頃のブルマと、18号さんの萌えカードばかりになってしまいそうで怖いですね...。
ワンピースカードに人気は今後しばらく続きそうなので、今後も楽しみに動向を追っていきたいです。